実験機Hallucigenia 01を使ってより安全、快適な移動空間作るための動的な姿勢制御の研究を継続する。例えば、ボディーにワイングラスをのせて運動させてもワインがこぼれないような姿勢制御が当面の目標。

ハルキゲニアは自律的な運動制御を行うが、これは本来、人の自律神経のようなもので、移動の目標や運転の喜びなどの高次の目標はドライバーにゆだねられる。ドライバーの意思をうまく伝え、安全を確保するためには、半自動の運転システムと新しいインターフェースが必要になる。

現在、人が乗れるサイズの実験車を製作する計画は具体化していない。しかし、資金、技術力ともにより充実した体制を作り実現したいと思っている。我々は、そのパートナーを広く求めている。

ロボティクスが開く新しい生活は、生活を助けてくれるロボットやインテリジェントな車があることにとどまらない。将来、あらゆるオブジェクト、あるいは空間そのものがロボット化していくことで、私たちの生活は劇的に変化すると考えられる。ハルキゲニア・プロジェクトは、そうした新しい生活を切り開く研究の序章であり、共同研究3社は、今後も様々な分野の研究者と連携をとりながら研究を進めて行きたいと考えている。